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2022.1
年末年始の雰囲気が遠い出来事に感じる一月末。通勤電車の帰り道。吹きすさぶ風の中で課長の言葉が脳内再生されていた。
「認識不足で大変申し訳無い。今回柚子さんの雇用が産休代替で、契約期間の変更が出来ないと報告ありました。
希望の3月末ではなく、予定通り4月末までなので、よろしくおねがいします」
最後はペコリお辞儀をしてくださった。
「わかりました。こちらこそよろしくおねがいします」
と、言うしかないわ。アラフィフ人生最後の就活をしなくてはと、キリがいい来年の3月末までの契約変更していた。
衝撃な事実に打ちのめされたというより、全身の力が抜けた。
そろそろハローワークや派遣登録の停止解除しながら準備していくつもりだった矢先の出来事。
既にネット検索は始めていた求人サイトで、経理事務を学べるオンライン講座の応募がきていたけど、算数から苦手なわたしにはハードルが高いのでスルー。
今ならばスキマだらけの実力を埋められるかもしれないとなると……
何をしようか?
医療事務?
調剤事務?
前職を活かすには手っ取り早い。忘れている部分を勉強すれば、転職出来る可能性は高いんだけど。
イマイチ乗り気じゃないんだ〜〜。
ヤル気出ないのは避けたほうがいいと判断した。
現職も別業種の受付事務だけど、長期募集が少ないし給与面でとても厳しい。
ちなみに今は経験年数が考慮されており、比較的給与面や福利厚生が手厚い。期間限定なのが残念極まりない。
内部で挨拶しつつお声掛けして。就活の如く笑顔を振りまきアピールするのも辛いお年頃。
募集そのものがないので、別の部署にスライド出来る可能性はかなり低い。
コロナ禍の現在は、前回の就活した約5年前とは状況や環境が違うことは、派遣登録の時点でも痛感した。
……わたし、大丈夫かな。
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