2022.2

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2022.2

疲れた。既に疲労困憊。就活する前向きな気持ちが一気に萎えてしまう。 派遣会社からは5月以降の求人募集はまだ早くて情報がほぼナイとの事。 その少ない中で幾つか応募するも、2月になっても未だに定型文の連続。 ………撃沈。 子どもが大学受験を控えているから、失業保険で食いつなぐのは心持たない。3年未満の退職だと給付は3ヶ月らしい。 ああどうしよう。 あと一年と割り切ってバイトやパートを探すか、年齢的に契約社員や紹介予定に絞るか。 うーん。 年齢的に履歴書でハネられ、面接にすら届かないもどかしさ。 悶々とした毎日を送っていた。 月に2回。現職に許可を頂き、アルバイトをしている。現職でのストレス発散かつ我が家の貴重な収入源。 同職種の別部門といったところ。約10年前に経験あり、制度が大幅に変化を遂げた感じで、却って新鮮に働ける。 就活に挫けそう。ついつい同期のケイちゃんに愚痴ってしまう。 「わかるよー。柚子ちゃんって、今はフル勤務だよね?」 「うん。就活に暗雲立ちこめててヤバい。決まらなかったら路頭に迷うん確定だし」 「じゃココは?みっちゃんに相談してみたら?紹介してくれると思うよ?」 みっちゃんとはわたしたちの管理者。 「そうかな?考えてみる」 「柚子ちゃんと働きたいし」 「わたしもケイちゃんと、ずっと働きたいわ」 優しい。ケイちゃんの気持ちが沁みる。美味しいランチの場所を教えてくれるだけじゃない、唯一の仲間だと思ってる。
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