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「よいしょ よいしょ」 粉雪が舞う中で、雪のように白い肌を持つ青年が巨大な牛のバケモノの尻尾を引きずって村の中に入っていく。 青年の名はクリス。体は小柄で銀髪の長髪、目はクリッとしていて女の子と見間違えるような見た目だ。 ―殺すのはいいけど、運ぶのがしんどいんだよね。 クリスはそんな風に思いながら、小さな小屋がつらなる市場に入る。 「おー クリス またモンスターを倒してくれたんだな」 「ありがとな クリス」 商売をしている商人達や、買い物をしている村人達がクリスの事の帰りを喜びながら手を振り声をかける。 クリスは「モンスターを殺してきたよ!!」と白い歯を見せてニカッと笑い、商人や村人達に手を振る。 市場を抜けるとクリスは外装が木とレンガで建てられた酒場の前に来ると、牛の化物を入り口の脇に置いて中に入っていく。
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