バンパイアと人間のハーフの青年は、親代わりのネズミに言われるがまま村を守っています

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正直、人間とバンパイアのハーフの僕の仕事を、普通の人間のロイが行えるわけがない。

だが、僕の事をヒーローのように見てくれる子に、現実を正直に話すことができない。

「そうだ！！　そうだ！！　今日も無事に帰ってこれたんだから教会に行こう！！」

「いいよ！！　いこっか！！」

ロイは神への信仰心が強く。僕が再び無事に帰ってこれるように、依頼が終わりここに戻ってくるといつも教会に連れて行く。

正直、僕は神への信仰心なんてないし、むしろバンパイアの血が入っている僕にとって神とはそんないい関係ではない気がするが、ロイが心配してくれるので、帰ってくるといつも教会を訪れる。

クリス達は村外れにあるこじんまりとした教会を訪れると「クリスくんとロイくんよく来たね」と神父が迎えてくれた。
始めて訪れた時は神父がエッ！？　マジで半分バンパイアなのに礼拝すんの！？みたいな表情をして驚いていたが、今ではもう普通になった。