2 旅の道連れは魔王様?

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 2ー13 逃げよう!  それからガイは、俺が抱き潰されるまで俺を抱き続けた。  気がつくと、俺は、1人でベッドに横たわっていた。  「ん・・」  節々の痛みに俺は、呻き声を漏らした。  きつい。  40過ぎのおっさんにこれは、きつすぎる。  俺は、だる重い体に鞭打って体を起こした。  思わずため息が漏れる。  相変わらず裸だったけど、体はきれいになっていて、あの紋様も消えていた。  ベッドから出ようとしたときにごぽっと音がして俺の後孔からガイの吐いたものが漏れ出てきて。  あいつ。  俺は、大量に滴り落ちる液体に眉をひそめる。  本気で孕ませるつもりなのかっちゅうの!  俺は、ベッドに腰かけてはぁっともう一度ため息をついた。  うん。  疲れた。  はやく、家に帰りたい。  俺は、涙をごしごしと拭った。  今は、夜なのか?  俺は、何日ぐらいここに閉じ込められていたんだ?  奥様や勇者たちは、無事なのか?  俺は、頭が痛くて呻いた。  あいつ、ほんと、やりすぎ!!!  突然、天幕の入り口が開いて中に誰かが入ってくて俺は、顔をあげた。  「ティル!」  「テオ、か?」  俺は、その見慣れた黒髪になぜか、涙が出るぐらいっほっと安堵していた。  「テオ・・お前、無事だったのか」  「話は、後だ。まず、ここから逃げる!」  テオは、俺を掛布でぐるぐる巻きにするとそのまま抱き上げ外へと歩きだした。  久しぶりに見る外は、夜で金色の月が出ていた。  天幕の外には、2人の兵士が眠りこけている。  うん?  なんか、あちこちに行き倒れがいるよね?  「あの女が」  テオが小声で呟く。  「魔法で眠らせてくれた」  「奥様が?」  俺がきくとテオは、頷いた。  「走る。口をしっかり閉じておけ!」  テオは、俺を抱いたまま森へと駆け込んでいく。  後に続くものはいなかった。  「あいつが強力な眠りの魔法を手に入れてくれた。そのおかげで、俺は、ここにこれた」  マジですか?  奥様の『通販』では、魔法も手に入るんだ!  値段は。  考えたくもない。  それでも、後で奥様にお礼を言わないとな。  そう俺が思っていた時、テオの背後から何かが飛んできた。  炎?  まさかのドラゴンブレス?  
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