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8ー2 愛撫
「私もお前を愛している」
シロアは、俺にキスを降らせながら言った。
「半年、待った。もう、これ以上は待てない」
「シロア」
俺は、シロアに組み敷かれたまま告げた。
「俺は、シロアが嫌いじゃない。けど、俺の心は、別の連中のもとに置いてきている。それでもよければ、俺を抱けばいい」
「ティル」
シロアは、俺の首もとへと噛みついてきた。
「それでも、いい。お前が俺を見ていなくても、かまわない。それでも、私は、お前が」
「シロア」
俺たちは、ベッドの上で抱き合った。
シロアは、余裕のない様子で俺の体を暴いていくと、ぷっくりと膨らんだ俺の胸の頂に吸い付いた。
「んぁっ!」
俺は、シロアのことを抱き寄せた。
獣人の成長は、はやい。
そして、彼らは、人の何倍も長生きする。
シロアは、俺と同い年ぐらいらしいが、俺よりずっと若く見える。
俺の脳裏にふと、子供たちのことがよぎったが、俺は、頭を振ってそれを振り払った。
子供たちは、少し前から夜間は、子供部屋でシロアの用意してくれた子守りと一緒に寝ていた。
獣人にとっては、それは、ごく当たり前のことだった。
彼らは、親離れするのもはやい。
それが、おれにとっては、少しだけ寂しかった。
シロアは、俺の体をむさぼるように味わっていった。
頭の先から足の先までも。
身体中にキスをして、舌で舐めていく。
まるで、俺を食らい尽くそうとするように。
俺は、その情熱に身を焼かれてただ喘いでいた。
シロアは、最後に俺の固く芯を持ったものに口づけた。
すでに、そこは、シロアからの全身への愛撫によって先走りでしとどに濡れていた。
ぴちゃぴちゃと音をたてて、シロアは、うまそうに俺のものを舐めた。
「あぁっ!も、そこ、だめぇっ!」
俺は、シロアの背に爪をたてていた。
もう、体の奥が甘く疼いていた。
はやく、シロアが欲しかった。
「も、後ろ、欲しい・・」
俺は、何度もシロアの愛撫によって達してしまっていた。
これ以上は、苦しい。
俺は、はやく、とシロアにねだっていた。
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