午前7時、雪のホーム

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 雪の朝のホームは、混雑していた。よりにもよってラッシュの時間帯に、路線バスが止まってしまったんだろう。  人の多いところが苦手な私にとり、今日だけは、この人混みは好都合だった。  ホームドアなんて、まだしばらく導入されそうもない古い駅だ。この波に溺れてしまえば、きっと、誰も怪しまない。  電車の到着時刻まで、あと僅か。  待ちきれなくなって、誰に押されるでもなく、ふらりと足を踏み出す。  薄手のタイツの足が凍えて、薄れていく感覚が心地良い。  黒いブーツが白線を踏む。  いま、会いにいくからね。
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