午前7時、雪のホーム
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カン、カッ、カ……ーーー ワイヤレスのイヤホンが、ひとつ、点字ブロックの上に落ちて跳ね、線路に飛び込んだ。 残された片方を着けた高校生が、入ってきた電車の起こす風に靡く髪を掻き上げて、肩を落とした。 真っ白なイヤホンが、寒さに赤らんだ耳に片方、置き去りになっていた。
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