お骨拾い

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 五十キログラムとはいったいどれぐらいなのか。  それ以上拾えたら男はもどってくるのか。  このお骨はいったい何の動物のものなのか  疑問が次から次へとあふれ出てくる。  砂地に座り込み、パサパサに乾燥した何の肉かわからないサンドウイッチを胃の中に流し込む。  「あと半分ぐらいかなあ」  ため息をついて作業を再開する。  水筒の水がつきかけたころ、ようやくかごは白いお骨でいっぱいになった。  すると、どこからともなくジープに乗った男が現れる。 「よう、がんばったなあ」
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