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ジープで昨日とは違う場所に運ばれる。二日目は、化石になったような茶色のお骨が多かった。
三日目はやたらに細長いお骨が多く、四日目はまるで恐竜のような巨大なお骨を見つけた。
巨大骨を見ると男は、
「ようやった。今日は、五十万円はいくやろう」
と上機嫌で、巨大なビニールシートでお骨を覆い、鉄の鎖をシートに巻いてジープで引きずるようにして運んだ。
「今日のお骨は恐竜のもので、きっと博物館にでも高く売り込むのだろう」
わずか二時間ほどで五十万円とは楽な商売を見つけたものだと私はほくそ笑んだ。
ニケ月ほどでトランクにため込んだ私の給金は八百万円をこえた。
「このままいけば億万長者になれる。お骨長者だ」と心の中で叫んだ。
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