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リビングのラグの上にぺたんと座った愛海に、恵が「まなちゃん、ママに内緒にしてることない?」と、訊く。
愛海はラグの模様を指先でなぞりながら、「ない」と、首を横に振る。
それからいくつか質問を変えて訊いてみたが、愛海がぐずりだしたので、この日確証を得ることはできなかった。まだ保育園に通う四歳の女の子に、長時間質問を続けるのは無理があった。
摩莉子は九字を切り、恵の呪いを切ったが、摩莉子も恵も、気持ちはすっきりしなかった。
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