猫舌コーヒー

猫舌コーヒー

プシキャットが
流れ星の夢を見たと
ムニャムニャムー
聞いた時から
陽気な鉱脈を堀あてたように
不思議なことが次々おこった

縁側の庭先で老猫が栗鼠と
ぬるい猫舌コーヒーを飲み
海帰りの旅猫が野良犬に
ウミネコ話をニャウニャウ語り
伝書鳩は手紙を輩に届けた後
塀の上で子猫と羽根ダンス

プシキャット
きみを連れて来てから
へんてこな日々
驚きが日常に入り込んで
ぎょっとしたり笑い転げたり
毎日がてんてこまい
だけどいつの間にか
日々を大切に過ごす

プシキャットもう大人猫
イエネコヒトネコになって
ぬるい猫舌コーヒー片手に
縁側で日向ぼっこ

こっくり
ぬるくうたた寝