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「挿れるね」
「あっ……」
伊春のモノが一気に奥まで入ってきて、知り尽くされた俺のイイところをズンと突かれる。
「はっ、あ、あっ……!」
「尚、気持ち良い……?」
「ぁッ……聞くなってばぁ……」
「可愛い……」
伊春はそう言うと、俺の頭をそっと優しく撫でた。
大きな手で撫でられる、心地良い感触。
しかし一方で、繋がっている部分はガンガンと激しく突かれていく。
「あっ、あ……!」
「はあ、尚……」
「伊、春……」
……気のせいだろうか。いつもの伊春より、余裕がないような気もする。
伊春、何か焦ってるのか?俺は、どこにも行ったりしないのに。
……伊春が求めてくれるなら、俺はいつだってそれに応えるよ。
でも、それだけでいいのか?っていう気持ちもある。
伊春とこの先の未来も一緒にいたいなら、伊春のために、もっと色んなことをしてやりたい。身体のことも、ずっと一緒に考えていきたい。どうにもならないことがあるとしても、出来る限り伊春のことを支えたい。
……頭ではもちろんそう思っているけどーー
俺なんかが伊春にしてあげられることって、一体何がある?
この先、俺なんかが伊春のためにしてあげられることは……もしかしたら何もないのかもしれないーー。
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