seven

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ーー… その後、それなりに腹を満たした後、二人でファミレスを後にした。 「あのファミレス、安いけど美味いよな」 「だね」 たわいもない会話をしながら、自然と駅の方まで向かって歩いていく。 「……酒飲むかもしれないからってことで電車で来たけど、飲まなかったな」 「ファミレスだったからね。帰りにコンビニでお酒買って帰る?」 「うん……でも、その前に……」 俺がその場で足を止めると、伊春も数歩先で同じように立ち止まり、こちらに振り返る。 「尚?」 真っ直ぐに俺の顔を見つめる伊春に、俺は意を決して言葉を発した。 「……例の大事な話、してもいいか? 家に帰ってからだと、普段の空気に流されて言えなくなっちまうかもって思って……」
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