seven

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俺の言葉に対して、伊春は「……うん」と静かに頷いた。 また、切なそうな笑顔。 伊春が今、どんな気持ちなのかは分からない。 でも俺は、自分の気持ちを真っ直ぐに伊春に伝えなければ、と思う……。 俺は改めて、口を開く。 「……俺、伊春のことが好きだよ。今まで、恥ずかしくてちゃんと言えてなかったけど……本当に好き。ずっと一緒にいたいと思ってる……。でも、今後の伊春の身に万が一何かあった時、俺なんかが伊春の支えになれるのかって考えたら、不安になった。俺よりも伊春の力になれる奴がいるんじゃないか、伊春の恋人は俺じゃなくてもっと相応しい奴がいるんじゃないか、って思った……」 伊春の顔を見ると、さっきまでの笑顔が消えていた。 だけど、真剣に俺の話を聞いてくれていた……。 だから俺も、怖がらずに伝えたい。たくさん悩んだ末に辿り着いた、この気持ちを。 「……伊春との今後のこと、俺なりにたくさん考えたんだ。俺が何をしたら伊春にとって一番良いのかを考えて、考えて……。 ……だけど俺、伊春と別れるなんてやっぱり考えられなかった……っ」 「え……?」 「だから……こんな言葉、お前は望んでないかもしれないけどーー 伊春、俺と結婚してくれ!」
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