番外編

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ーー… 「ん……っ」 伊春の唇が、俺の首筋をツ……と伝っていく。 一ヶ月振りに会えたということもあって、二人でゆっくり過ごしたい反面、早く抱き合いたくて仕方ない気持ちもあった。 かと言って、家族全員が揃っている実家で及ぶわけにもいかず、俺達はコソコソと休憩施設(ラブホ)へとやって来た。 部屋に入るやいなや、俺達はシャワーも浴びずにベッドに雪崩れ込んだ。 邪魔な衣服はお互いに全て脱ぎ去り、一糸纏わぬ姿で抱き締め合い、何度もキスをした。 そして、早くも勃ち上がりを見せている俺の自身を絶妙な力加減で扱きながら、伊春は「尚、今日は凄く敏感だね」と言ってきやがる。 仕方ねーだろ、一ヶ月振りなんだから……っ! そんな反論も、喘ぎ声となって消えていく。そのくらい、気持ちが良い。 「……ぅっ、あ、」 そうしてーー情けないくらいの早さで達し、伊春の右手を白濁で汚した。 「わ、悪い。えっと、ティッシュは……」 「尚、気持ち良かった? 感じてくれて嬉しい」 「……っ」 こんなに早くイッてしまったことが、本当に恥ずかしい。 ていうか、伊春だって同じく一ヶ月振りのはずなのに、そんなに余裕があって悔しい。
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