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ユマちゃんはママのことが大好き。いつもじっとママの動きを見つめている。
ママの毎朝は、必ず鏡台でお化粧をする。そんなママのことを、ユマちゃんは絵にしていた。
お化粧を終えたママが、ユマちゃんの絵を覗き込んだ。
「まあ、じょうずね! ユマちゃんは何を描いたのかなぁ?」
「これはね、えっとね、これは、あの、ママ!」
一生懸命説明するユマちゃんは、話の最後に鼻を鳴らす。
「あぁママね、なるほどぉ! これはお口かな?」
「ちがうよ、あごだよ」
「あごかぁ~さすがユマちゃん、ママのあごにそっくりだよ」
ユマちゃんは満面の笑みで自分の描いた絵を見つめる。
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