ホワイトムスクの贈り物

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ダメだ…。 どんどん深みにハマって行く気がする。 猫を題材にしたホラーなんて書ける気がしない。 私は書斎から出て、フラフラとダイニングテーブルに着いた。 「もう少し掛かりますよ」 と上杉さんは肉を焼きながら言った。 「はい。煮詰まったので、少し休憩しようかと…」 私はカップにコーヒーを注いで飲んだ。 「何か新しいモノ、出来そうですか」 上杉さんはテーブルにサラダを置く。 「どうですかねぇ…。化け猫なんて見た事もありませんしね」
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