ホワイトムスクの贈り物

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上杉さんはニッコリと笑い、 「お正月にちょっと太っちゃったんで、チキンの方が少しだけ罪悪感も少ないかなって」 私は静かに皿を置いた。 「な、なるほど…」 私は手を合わせて、 「戴きます」 と言うとステーキにナイフを入れた。 猫の肉でなくて良かった。 そんな筈は無いのだけど…。 世界でも猫の肉を食べる地域は今もある。 我々も飢餓の時代が来れば食べてしまうかもしれない。 こうやって牛や豚、鶏などを食べられる事に感謝するべきなのかもしれない。
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