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複合高校になっての1学期が稼働し、ガンマ組の担任になった望月が、注目している生徒がいた。
その生徒は観月隼斗(ミズキハヤト)である。
隼斗は首席で入学した。
隼斗の父は、武道教室を経営し、母は、自然食品の店を経営している。
この環境があって、父の武道を習い、母からは、食べ物に関する話を聞いていた。
授業間の休み時間には、思想書などを読んでいる。
昼休みの時間は、クラスの生徒たちとのコミュニケーションに使う。
望月は、隼斗の心技体に、注目している。
中間テスト、期末テストが終わり、夏休みが近づく。
進学科のクラスである、ガンマ組と、デルタ組では、テストの問題が同じである。
進学科の中間テスト、期末テストのどちらも、隼斗がトップを取り、デルタ組の日向咲季(ヒナタサキ)が、両テストで、二位をとっていた。
そこで、望月は、咲季にも関心を持ち始めたのだった。
そのきっかけは、デルタ組の担任教員である、草野太一(クサノタイチ)から、咲季の話を聞いていたからである。
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