2人が本棚に入れています
本棚に追加
咲季は、次席で入学していた。
咲季の父親は、神社の神主である。
母親の営む茶道教室に、咲季は習い、岡倉天心の座右の書としている。
学校生活では、気遣いがよくでき、友達が増えていった。
そのなかで、秋川吉美(アキカワヨシミ)と親友になった。
そして、お互いの家に、遊びに行ったりしていた。
咲季は、吉美の、心や精神的な話と興味が合い、休みの日には、一晩中、語り合ったりすることもある。
咲季の妹が、部屋に入ってきて、二人の語り合いに、加わることもあった。
妹も、両親の影響を受け、心の話に関心がある。
咲季の家庭では、穀物と野菜を中心とした、食事をしている。
肉は食べないことはないが、ほぼ穀菜食である。
吉美は、日向家の料理をご馳走になると、体の調子が良くなってくる気がして、いつも感動するのだった。
そんな日向家の、穀菜食にこだった食事が、吉美には、お気に入りだった。
最初のコメントを投稿しよう!