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模之歩高校の評判が上がって行く。
生徒からは、充実した食道の品揃えに対する、評判が良かった。
生徒の親からは、身体に何かあった場合に、外部者よりも、模之歩高校の生徒を優先して、診療にかかれることが、安心のシステムとして評判が良かった。
その食堂と医療の利益の一部は、模之歩高校の理事長である、時紀兵(トキノリヘイ)へ流れて行く。
これが、模之歩高校とホウキが、合併できた理由である。
この合併には、ホウキの売り上げが上がる仕掛けがされていた。
それは、この便利さのなかに、仕組まれていたのだ。
教員たちも、複合化されたシステムに、満足していた。
年配の教員で、医療施設を健康管理として、利用する者もいる。
若い女性教員は食堂で、洋菓子などのデザートを楽しむ者もいたり、教員も生徒もそれぞれ利用価値を見出していった。
ただ、生徒の隼斗、咲季、改は、疑問に感じていた。
そして、教員のなかにも、疑問を感じている者がいる。
それは、教員の望月である。
望月の昼食は、食堂で買ったものではなく、持参の弁当だった。
独身のため、自分で作ってくるのである。
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