蛻の殻 -モヌケノカラ-
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ナナミは首をふった。誰もいない世界で生きるなら、死んだ方がいい。しかも観察対象にされるのなら。 「絶対に嫌! このまま死んでやる!」 ナナミは両足に力をこめると、衝動的に死体の山のなかへ飛び込んでいった。 『やめなさい。命を無駄にするんじゃない!』 その声が届くことはなく、すぐにナナミは死体の山の一部になっていた。
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