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停滞
「あれが余部鉄橋か? さすがに高いよね、いつまでも見ていると首が痛くなるね。」
「ねぇねぇ、それより雪が顔に当たって気持ち良くない⁉」
「ユカちゃん、気持ちがいいって? それはおかしいよ、その雪のお陰で俺たち停滞に巻き込まれているんだろ、この調子じゃ夕食までに民宿に着けるかどうかを心配するのが普通だろ⁉」
「今日の三田村さん機嫌悪そう? それって停滞の所為、それとも私が空気読めないから?」
「ゴメン、社長の車が全く見えないんで、少しイライラしていた。」
なにも無ければあと一時間も走ると、予約してある民宿に着く予定だった。
でも今日のように長時間降り続くことは地元でも珍しいようで、どうやら私たちはこの豪雪のお陰で交通停滞に巻き揉まれてしまったようだ。
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