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君との日々は。
かげがえない色のついた日々で。
……多分。僕は一生忘れない。
………君に、恋したのっていつだっけ?
もう、思い出せないくらいに。
まるで、理由なんてなかったみたいに。
仄暗く燃えた退廃した僕の人生に。
色がついた。
それは。
鮮やかな空色の様に。
それは。
世界の白黒が剥がれる様に。
華やかで。
暖かい春のようで。
君の笑顔が、世界を照らしていた。
鼓動だって速くなる。
……なんだか、生きてる気がするな。
君と帰る通学路。
意識しちゃって。
……頭の中、真っ白になりそうだよ。
もぞかしくも、幸せな日々。
どんな季節だって。
……そして、冬が来た。
君は寒がりで。
震えていたから。
手を繋ごうとしたけれど。
……恥ずかしくなって顔が赤くなる。
それに気付いたのか。
ジト目で顔を赤くして見つめる君は。
「……ん。」
強引に僕の手を掴んできて。
……お互いに、ポッカポカになった。
……君といると、寒がれもしないな。
分かれ道。
バイバイまでが、近くて。
お互い名残惜しそうにしてた。
「……またね!」って一言。
君に向けて手を降った。
………あ~~!!
今日の僕、変じゃなかったよね?
脳内反省会はますますショート。
頭の中、混乱だらけだ………
君を考えないようにしてると。
余計に君がででくるんだ。
……いつか、言えるかな?
この気持ち。
帰り道の夕暮れに祈って。
眠る前の流れ星に願った。
今日こそ……今日こそ……
いつになるかわかんないけどさ。
いつか君に伝えたいんだ。
この気持ち。
君と出逢う、登校時間。
青く澄んだ空の下で。
今日も笑顔で、君に会った。
隠した想いを伝える為に。
駆け出した。
君となら、きっと。
----何処へでも行ける気がするから。
僕も君も。
いつ死ぬかなんて、わからないさ。
……だから。
この一瞬を。
幸せを。
……逃げないよ。
ずっと、君といたいから。
だから、これからも。
君との日々を、渇望しよう。
……いつか、伝えるから。
もう少しだけ、この距離感で。
……どうか。
居させてね。
僕が、この気持ちを伝えられるまで………
end.
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