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2組チョコレート計画が実践される時が来た 帰りのSHR(ショートホームルーム)を前に 風帆が石塚に言った。 「(あや)先生が男子全員 会議室に来てって」 「あやちゃんが?」 「うん 早く行ってSHR始められないから」 「りょ」 昼間に駄々っ子ぶりをみせた彼はバレー部のエースで男子評議委員の人気者。 その石塚の後についていく最後の1人 が 階段を下りてから 風帆の合図で各チームに分かれて作業を始めた。 「ひより!黒板に大きなハート描いて!」 「うん」 詩音の指示を聞いてチョークを持つ。 黒板の中心に線を描くと 数人の女子がその周りを小さなハートで飾る。 風帆たちは大袋入りのチョコを 教卓の前に広げ、小さなのパッケージの表面に1個ずつメッセージを書き込んでいく。 「15分が限界だよ!!」 私達だって男子にサプライズするんだ。 バレンタインでアオハルしたい。 担任の彩先生に事情を話すと 私達よりも すごいやる気で わざわざ この準備のために 会議室を借りた。 女子全員で くすくす笑う。 「どんな顔するかな」 チョコレートの裏面に丸い磁石を置き セロハンテープで固定。 準備できたものから 順番に 描いたハートの中に貼り付けて 可愛い黒板アートが出来上がった頃、 作業が終わったらしい男子達が教室へ 戻ってきた。
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