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いつからだろうか。 世界は開発の波にのまれ、目まぐるしく変化をしてしまった。 昨日まで子どもたちの笑い声が響いていた草むらには、空まで届くんじゃないかというバカでかいビルが建ち並び、歩き慣れた道は二重にも三重にも交差し、どこをどう通ったらあっちに出るのか、さっぱり分からないものになってしまった。 開発、開発、開発のフルスピード。誰もがついていけないが、そんなことにもみんな慣れ、できた物は受け入れ、なくなった物は忘れ去っていく。 もう何がなんだかわからない世界だ。
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