5/13
前へ
/14ページ
次へ
冷えた風がザザァッと通り抜け、太陽が西に傾く。 彼女のオレンジ色の髪の毛がさらに朱色に染まる。 この時間だけは僕の白い髪もオレンジ色に染まる。彼女とおそろいになれる。 僕は嬉しくて彼女を見て、自分を見て、また彼女を見て笑う。 名残惜しいけど、そろそろ帰らなければ。 冬はすぐに夜がやってきてしまうから。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加