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次の日も、また次の日も僕らは抜け道を通り、緑の広場で憩う。 毎日は穏やかに過ぎ、このまま彼女と静かに過ごしたいと思っていた。 思っていたけど。 雨が何日か続き、やっと晴れたその日。 いつもの抜け道がなくなっていた。 通行止めの看板を見上げ、僕は愕然とした。 この抜け道がないと僕はどうやって緑の広場に出られるのかがわからない。 僕のささやかな幸せ、彼女とのひなたぼっこ。これだけ、この時間だけがあれば幸せだったのに。 開発とやらはそんなちっぽけな僕の幸せを奪う。 「違う道を探しましょうか」 悲しそうに笑う彼女と並んで歩き出す。 新しい道は少し緊張する。
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