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3.初めての自宅デートとプレゼント
「四ノ宮君の家って思ってたより普通ね」
「悪かったよ、普通で」
そういっている宮城の今日の服装はまたも彼女のイメージにぴったりの白基調のワンピースに淡いブルーの薄手で長袖のカーディガンを羽織っていた。そして肩にかけてるブラウンのバックには必要最低限の物しか入ってないんだなと思わせ、彼女の魅力をさらに高めていた。
「そいう風に言ったんじゃないは、四ノ宮君と以外はほとんど外出しないから普通の家が珍しいのよ。うちは一軒家というよりは小さいマンションみたいだから。」
そう言う宮城はどこか楽しげだ。
「まぁそれはほっといて早く中に入って」
その時だった、突然宮城が俺をリビングにあったソファーめがけて押し倒してきた。それには俺は呆れてこう言った。
「なんだよ、宮城、おまえがこんな事をするから…俺が持ってきた荷物が無残な事になるところだったじゃないか」
「…けどさ、四ノ宮君はあの後一向にやさしくしてくれなかった、だから私からいっちゃた」
そうだ、確かに俺はあの後本能的に日常会話以外で踏み込むことを避けていた。あくまでこれは俺の心の隙から生まれた関係だ、これ以上踏み込むともう後には戻れない関係にはなりたくなかった所があった。けど今は本気で宮城を愛してるだから俺は宮城を家に呼んだ。そう決意して俺はプレゼントを渡した。
「ごめん言い忘れてけど誕生日おめでとう」
そう言って俺は白い化粧箱に入った腕時計を渡した。それはアイボリーのベルトにパールホワイトでムーブメントの下地にはメタリックブルーのラインがアクセントで入った時計だ。
「わぁ綺麗、四宮君私の為にこんな物くれるなんてね、ありがとう肌身離さずつけておくわ」
さっきまでの甘え声はどこに行ったのかいつもの声に戻ってる、この少しツンデレな所も付き合ってから分かったところだ。
「でもさすがに風呂なんかではつけないでよ、壊れるから」
「それは冗談よ、四ノ宮君でもありがとう」
その後俺なりのプレゼントの紹介をしていたがいきな宮城がこんなことを言い出した。
「四ノ宮君の家族もいないようだし今夜はここに泊まるつもりで来たわ、そろそろ荷物も来ることだし」
そんな俺の予想の斜上なことを言った彼女に俺はただ
「分かった夕飯は俺が作るよ、後洗面所はキッチンの奥の横だから」
と答える事しかなった。
その後俺は冷蔵庫の中から残っていた食材を引っ張り出しギリギリ二人分を用意して夕飯を作り始めた
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