青金石の水底で
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青金石の青を溶かしたような美しい池の中央から、白い髪に白い着物姿の女性がぬっと姿を現した。 僕を散々いじめてきた同級生たちは「妖怪が出た!」と悲鳴を上げて逃げて行く。 「やっと静かになった」 女性は鬱陶しそうに長い前髪を中央で掻き分けて、ため息をついた。 見たことがないほど綺麗な人だった。 奇跡の青と呼ばれるこの池と同じ色をした神秘的な瞳が、じっと僕を見すえた。 忘れられない恋をした。
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