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二年に進級をした時だった。 魔法測定という進級すると行われる魔導士の体力測定がある。 魔法を唱える時に必要となる魔法エネルギーをどれだけ身体に持っているのかを測る日だ。 測定方法は簡単で、魔収球(ましゅうきゅう)という大きめの水晶玉に両手を当てて、魔法エネルギーを流し込む。 魔収球(ましゅうきゅう)は魔法エネルギー吸収すると、その量によってスコアが水晶玉の表面に浮き上がる。 測定の日はホールに新二年生があつまり、壇上に置かれた魔収球(ましゅうきゅう)に両手を当てて流し込んでいく。 「よし! 62!」 壇上に上がる生徒が魔法を注ぎ込み、魔収球(ましゅうきゅう)にスコアが浮き上がるとガッツポーズをする。 『マジかよ! あいつスコア62だって』 『すげぇぇぇ!』 スコアに応じて生徒は立ち上がり歓喜し、体力測定だが雰囲気はさながらフェスのようで会場のボルテージは上がっていく。 「次はアンドリューくんだね」 ネイサン先生が呼ぶと、壇上の立派な台座に置かれた魔収球の前にアンドリューが立つ。
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