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順番は学年別の成績で決められており、トップのアンドリューは一番最後の行う。
『アンドリューだ! あいつはヤバいぞ!』
『バケモンだろ! いったいどんなスコア叩き出すんだ』
『魔法エネルギーの扱いはこの学校でトップらしいな』
生徒達が壇上に立つアンドリューに向けて歓声や拍手を送る。
「いいですか?」
アンドリューはネイサン先生の方を見る。
「もちろん。アンドリューくんの好きなタイミングでいいですよ」
ネイサン先生は細い目をより細くして、優しく微笑み頷く。
アンドリューは魔収球に両手を当て、魔法エネルギーを流し込んだ。
「はぁぁぁぁぁ!」
全身の筋繊維が張り、額からは汗が流れ、着ているローブは下から風が吹かれたようにブワッと広がる。
―もっと! もっと! もっとだぁ!
アンドリューはより力を込めた時だった。
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