第1話 満月

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新宿駅東口広場、信号待ちをする人々 駅から出て来た人、アルタ前の信号待ち 駅へ向かう人々、総務線が駅に入って来る。 行き交う車のヘッドライト、信号が赤に変わり黒い軽自動車が停まる、後ろには黄色いタクシー、反対車線には白い軽自動車、後ろには都バス、青に変わる信号、大勢の人々が渡る、100人以上が行き交う、ビル上の3D映像、三毛猫の映像から警視庁のお願い注意 広告に変わる。 歌舞伎町一丁目の赤い看板、光ライトが看板に沢山付いてる、今夜も多くの人々が訪れる 眠らない街、歌舞伎町ネオン街 新宿署の注意アナウンス 1月の寒さもあり人々はコートやダウンジャケット、マフラーにマスク、中にはニット帽 東宝ビルにはゴジラ、通称トー横、行き場を無くした10代の子供たちが集まる、ナンパ目的の男たちも集まる。 飲食店、カラオケ店、花屋、酒屋 ゲームセンター、バーやキャバクラ、 ホストクラブ、ゲイバー、 ビジネスホテル、アパホテル、カプセルホテル、無料風俗案内所、ロボットレストラン ポールダンスレストラン さまざまな店が沢山、建ち並ぶビル街 歌舞伎町交番前の通りをゴールデン街に向かって歩くと、沢山、ホストクラブがある 1つのビルの屋上から行き交う人々を見ている女、さっき黒蛇を連れていた女だ。 「ミコト、ホストに興味あるの?」 女の名前はミコト 後ろに立つ赤い髪のポニーテールの女が聞く 「リンゴ、いいところに来た。 赤いりんご1つ欲しい」 ミコトは左手を伸ばす 「誰に食べさせるの?」 赤いダウンジャケット、黒いジーパン、黒いスニーカーのリンゴ、見た目は20代前半 「あそこのホスト、1週間後に死ぬ、仲間にしたい!」 白いビルの入り口でホスト3人がキャバ嬢2人と立ち話をしている、ミコトが指差したのは真ん中のホスト、茶髪サラサラヘアで若作りしてる 如月 実(きさらぎ みのる) 30歳、赤いシャツにネクタイ無し、 ワインレッドのスーツ上下、黒い革靴 「……助けないの?仲間でいいの?」 「………」 「わかったわ、はい、赤いりんご」 リンゴはポケットから赤いりんごを出して ミコトに手渡した。 「ありがとう」 お礼言って受け取るミコト 「さて、次のお客さんはと……」 手帳を確認する実 「お、実、あそこに女の子いるぞ!」 隣の白いスーツ上下で金髪の晃が指さした 道を挟んで真正面にたたずむ女の子はミコト 「よーし、俺か声かける。お嬢さーん」 グレーのスーツ上下で茶髪の真琴が大きく手を振る ゆっくり近づくミコトの手には赤いりんご
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