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「何やってんだよ?」
「なんだ?てめえ!」
「お前に関係ねぇだろう?」
実は詰め寄る男5
男たちは5人、みんなスーツ上下のホスト
「この女、息してないぜ?」
男2が座り込み倒れてる女の前に
「えっ!?」
女を見る実、女は乱れた茶髪ロングヘアーの
キャバ嬢のようだ。
「おっと待てよ!」
「ゴフッ!!」
男5にみぞおち殴られ、前に倒れ込む実を掴む男5
目で合図する男1
にやける男たち
ビルの屋上、1月の夜風は身体に堪える
左頬に拳が入る
倒れそうになる実、続けてお腹に蹴り
「!!」
倒れたところを4人が蹴る
傍観者は男1
「ゴフッ……はあはあ……」
顔は腫れ上がり、切れた瞼と切れた唇
血を吐き、それでも身体を起こそうとする実
「殺して放置だな、屋上なんて誰も来ない
女もお前もカラスの餌になるんだよ?」
男1が近づき、そういうと実の茶髪を掴み、
持っていたナイフでお腹を刺した。
「!!」
よろけて、仰向けに倒れる実
「要らない正義感で死ぬんだよ?」
男2が鼻で笑う
「さあ、帰るか」
男たちがドアへ歩こうとしたらドア前に3人の男たちが立っている。
左はシロ、右はクロ、真ん中のマッチョな大男は金髪サラサラヘア、黄色いTシャツに黄色いジャージのズボン、黄色いスニーカー
名前はキイ
「なんだ?お前ら?」
凄む男3
男たちを睨み付けるシロ、身体が硬直して声も出ない男たち
「さあ、狩りの始まりだよ!」
実の右側に立つミコトが言うとクロが
10メートルの黒蛇になり大きく口を開け
黒い霧を吐いた
「俺、死ぬの?……」
ミコトに問い掛ける実の瞳から涙がこぼれる
「私たちの仲間になって」
実の頭の横に座り込み顔を覗き込む
「な、仲間?……」
実の目の上に左手をかざして目を閉ざした、
ゆっくりと身体を起こすと立ち上がる実
「どういうことだよ?仲間って?」
「あれ?痛くない?」
実は身体中を見ると傷も血もない、スーツの汚れもない、足元には傷だらけの自分自身が横たわる。
「えっ!?……俺、死んだ!?」
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