第1話 満月

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第1話 満月

真っ暗な部屋、キッチンの前にソファーとテーブル、テレビの明かりが部屋を照らす、ソファーの下で横たわる男性、顔は見えない。 隣の部屋は6帖のフローリングにベッド、 クローゼット、壁一面に若い女性の写真 カレンダーは1月 男性の体を1匹の蛇が這う、黒く光る蛇の体は細身で2メートルくらい、紫色の舌をチロチロ出している。 男性を見下ろす無表情の女、黒髪シート、 二重まぶた、身長157センチ、白い襟シャツ、赤いカーディガン、栗色のジャケット、黒のスラックス、赤いスニーカーのまま部屋に入ってる。年齢は20歳だが15歳でも通るほど童顔 黒蛇はゆっくりと女の身体中を巻き付くように這い上がり、肩の上に乗ると左耳に囁く 女は1回まばたきしてからベランダへ、 そのまま窓ガラスをすり抜ける。 満月が照らす住宅街、人通りが減った駅前 2台の軽自動車が止まっている。 緑色のタクシーが駅を離れる。 中央線の電車が駅を出発して新宿方面へ 黒蛇と一緒に上空を飛ぶ女も新宿方面へ 途中でパトカーと救急車を見かけた、遠くに西新宿の高層ビル郡、そして都庁、前方に歌舞伎町のネオンが光る。
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