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 鼻先に感じる深夜の空気が冷たい。  しんしんと――  じんじんと――  冷えていく――  冷えていく――  冷やされて……  澄んでいく――  澄んでいく――  そうして夜が……  夜の空気が……  濾過されていく。  二人の視界に一つ、星が流れた。  それを合図にするように、ヒカルは再び話し出す。
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