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「下を見て歩くわたしも走る子も同じリズムで包みゆく雨」 「上見ても星が見えない真昼間に星になりうるあなたがいること」 「穏やかと見せかけたまま付き合ったごめんね、私、鮴(めばる)だよ 背びれ」 「私のこと観るだけじゃなく食べるひと好きな洋服菜の花いろの」 「おひたしに手をつける箸ていねいでいま私にも ていねいに触れる」
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