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「カーテンを揺らす風、かぜ、人肌の部屋の温度がわたしを抱いて」 「夏を待つ頃には春は死んでいて嫌いなそれを見上げ弔う」 「水曜がいつも図工の日だったのあの時のくもまだ描けるかな」 「蒲公英に触れずに祈るああどうか次の春には死んでいますよう」 「降りますと言えないままで奥のほう流されてゆく人生ですとも」
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