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連作「憂鬱な日に」 「玄関の暗さが包む濡れた身を落ち着けるためささくれ削る」 「甘くした熱めの紅茶どろどろとした呼気により冷めてゆくのです」 「笑い声耳を塞いで舌を噛む滲む鉄味涙は冷たい」 「真四角の灯りに照らされスクロールするのは人の日々と日々たち」 「深海のさらに奥まで落ちてゆくそんな想像すればもう朝」
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