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連作「花嫌いが花束を」 「泣いた日にあなたもそっと泣いていた雨上がりの日の椿とわたし」 「芽吹くのは少し先だと知っていて何度も見上げる名も知らぬ花」 「鬱抱え飲んだチャイには花ふたつ香る悲しみ甘さで包む」 「咲いたんだ一昨年なんか目も向けず通り過ぎてた花壇の前で」 「背骨から養分を吸い歩いてく揺れるわたしはどんな花かな」
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