メモ的短歌の本棚

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「「今はまだ」「あともう少し」「これからよ」聞き飽きた言葉、耳塞いだり」

「てのひらの大きさだからひとつとて同じものない家族のおにぎり」

「ビルからは飛べたりしないままなのに今日もご飯を頬に詰め込む」

「欠伸した君のひだりの空に雲 わたあめみたいにひとくちで食べ」

「泥となり崩れる雨の日 指先の存在さえも保てなくなり」