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女の戦い勃発VS校長戦
恐ろしく大きなおっぱい。スリットからむき出しの太腿。椅子に落ちついたお尻。
彼はババアと呼んでいるけれど。明らかにジョナサンの好みね。このおっぱいは。
魔性としか言えない若さと美貌を有した、永遠の不老長寿を誇るのが、彼女という女だった。
コーヒーに口をつけて、校長は口を開いた。
「ゼニスバーグを倒してから、2週間ね?もう、あの子のに慣れた?」
大人の包容力に満ちていたが、それでいて、どこまでも棘のある物言いだった。
「ええそうですね。あの濃さと量はまだ慣れたとは言えませんが」
そう!我が意を得たりとばかりに校長は言った。
「濃いでしょうあの子!普通の男の4、5人分ね。ああ、貴女はあの子が基準よね?降ーー私の昔の彼氏じゃないけど、ああいう規格外の男しか知らない子は羨ましくはあるけれど、話が通じないのよね」
ちょっとムカっときていた。
知ってるんだから。先生にされた性教育講座で漏らしたの。
催眠魔法かけられて、貴女に襲われたのが私の彼氏だし。
彼の濃いのを触らせたのも覚えてるわよ?
貴女、教育者のくせに、ジョナサンを狙ってたのね?私の大好きで堪らない彼氏を。
さっき、結局私はソファーで濃密に絡み合っていたけど、彼のワンちゃんはもう容赦なく私の奥の凄く気持ちいいところを延々とトントンされて。
昨日の夜も、ベッドで夜中まで。
もう、完全に私は彼のワンちゃんしか考えられなくなって、彼の濃いのが流れ込んだ時、凄く幸せな気持ちになったもの。
私の体は、とっくに彼の赤ちゃんの素を受け入れてるもの。
「普通じゃなくていいです。彼はもう、決めたと言っていました。だから、私は」
「いいの?あの子今覚えたての獣よ?父親以上のあれよ?」
どうして、彼の父親を知ってるの?
「よく聞きなさいなフランチェスカ。このまま行くと、貴女はいつあの子の子を妊娠してもおかしくないわよ?可能性なんかじゃないわ。ああ、私はとっくに、あの子を美味しくいただいていたわ。それで、きちんとチェックしたのよ。顕微鏡で精子をチェックするのは、私のいた世界ではブライダルチェックと言うのよ。あの子の精子に異常がないか。排卵された卵子にきちんと結合するのかを。きちんとした結果を知りたい?」
「私は?私の卵を調べる必要は?原理は一緒ですよね?「魚類の生殖と人類の生殖の同意性について」は、彼が14歳の時に提出した昇級論文のテーマでした。私の体内の卵に、彼が、濃いのを出すと妊娠するんですよね?」
「ええ、排卵するタイミングが違うだけで、魚類と人間は同じ理で血を繋ぐのよ。よく気づいたわね。ああ、あの子、ポートランドの動乱に関わっていたわね?」
そう。あの時、ポートランドでバイトに精を出す傍ら、魚類の生態調査をやっていたのだ彼は。
ねえ、別にそう言う意味合いじゃないんだけど、その仮説を確かめるのに、君の、あの時の血をいただけないでしょうか?
なんて言うから、つい5メトルほど殴り飛ばしたのだったが。
私の意思は変わらなかった。彼が欲しいならいずれ。
幾ら美人でも、貴女に彼は渡さないんだから。
真面目な話、貴女結構本気なんでしょ?
校長先生は息を吐いた。
「まあいいわ。月曜からゴールデンウィークでしょう?丸1週間」
よく解らないけれど、魔王が定めた連休なのよね?
「あの子、貴女を誘いたがってるわよ?婚前旅行に行ってきなさいな。私が認めるから」
彼がいない隙に、初年級の子達に何を教える気?
フランチェスカは、形容しがたい嫌な予感を抱えていた。
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