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キスと斬奸と素揚げ
ギチギチギチという音をバックに、優しく起こされたフランチェスカは、すぐに状況を察して、恋人と熱いキスを交わした。
「大好きよ。カッコいいジョナサン♡またやったのね?あん♡おっぱいクリクリしちゃって♡あら?どうして?」
「ドレスとブラジャー盗られちゃったね♡でももう安心だ。君に怪我は全くなかった」
「あ♡そこパンツ♡んん♡好き♡好き♡愛してるう♡」
バカップルがいちゃいちゃしてる中、ルーシーは、目を覚ましたエウリアデにすがり付いていた。
「エウー。ああんよかったああああ!うえええええん!」
「ああルース。可愛いルース。僕の子犬ちゃん♡ん?この音は?」
「何とか虫だって!死体処理の。多分骨も残らないって!」
「ムラサキマダラシデムシだよ馬鹿」
ああ。舌を絡ませながら、フランチェスカは嘆息した。
ジョナサンを怒らせたのね?ハインツは。
「あとは、フンボルト・グロウシュラーだけだ。それに、多分」
審神者達もいるんだよなあ。
「うん♡グロウシュラーは私が斬ってくるから♡あとは任せて♡ぬたあんてしてくる♡」
目に♡浮かべて何を?この蛮人みたいなママ(内定)は。
その時、そこは、ほとんど全ての信徒、巡礼者に囲まれていて、彼等は手に武器を持っていた。
「あの変態理事。わざわざ叩き起こしたな?その為に催眠蝶喚んだんだが」
「ジョナサン、どうするんだい?油の煮えた匂いがするよ?」
「どうしよう?!エウの素揚げが出来ちゃう!」
「しょうがないな。蜂に滅ぼされた町にするしかないか」
ジョナサンが、覚悟を決めた時、
「お止めなさい!我が名の元に命じます!ここに異端者はおりません!」
教会の外で、何かが騒いでいた。
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