忘れ物

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忘れ物

「あ、やべ」 友達とだべりながら廊下を歩いていたら、俺はあることに気づいた。 あー…美術室に忘れた…。 ポケットを触ってもないし、手には持ってないし。 「俺…忘れたから取ってくる」 そして逆方向へ走り出す。急に振り向き走り出す俺に友達は一瞬ビックリし、 「どこ行くんだよー」と叫ぶ。 俺は後ろに顔を向けながら走り、叫び声に答えた。 「筆箱!忘れたからー!」
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