来賓のスピーチ

その人のスピーチ

☆スピーチ開始

ご紹介にあずかりました、PTA会長の○○です。まずは、皆さんに卒業おめでとうという言葉を送りたいと思います。

すでに他の来賓の方々が、皆さんの高校生活についてお話しておりますので、私からは大人になった後に大切にしてほしい事を伝えます。初めてのスピーチなので上手くいくかどうか少し不安ですが、最後まで聴いてくれると嬉しいです。

私もみなさんと同じく子供だった時期があり、その時は早く大人になりたいなあと思いながら毎日を過ごしていました。しかし、それと同時に大人ってなんだという疑問も感じていました。ある人はお酒やタバコを嗜む事だと言い、ある人は経済的に自立する事だと言いました。その他にも、守るものがある事だとか、子供に憧れるような人になる事だとも言われました。一体どれか正解なのでしょうか？きっとみなさんは、どれも正解なのではと思ったのではないでしょうか？それで間違いありません。

これらの正解には、1つの共通項があります。気づきましたか？それは、「自分の行動にちゃんと責任を持つ」という事です。お酒やタバコは嗜む程度なら良いのですが、依存してしまうと人生にヒビが入ってしまいます。お金を稼ぐ事は重要ですが、人から騙して取ったお金なんて意味がありません。家庭を持つという事は、パートナーや子供の生活や心を守るという事ですし、憧れられる人になるには、自分を磨き続ける必要があります。

これからみなさんは、進学したり、社会に出たりとバラバラの道を進む事になりますが、全員大人になっていくのです。つまり、近くない未来で、みなさんは何かしらの責任を背負って生きていかなければなりません。そこで私は、子供の様な自由な心を、みなさんに持っていて欲しいのです。

小さい頃、様々な想像をした事はありませんか？あの雲に乗れたならとか、あの虹を渡れたらとか、空を飛べたらとか。正義の味方になってみたり、プリンセスになってみたり。思い起こせば、私たちは色々な事を頭と心を使って経験しているのです。しかし、大人になると現実に目を向ける時間が多くなってしまい、こういう事をする機会が大幅に減ってしまうのです。責任を持って生きる事はもちろん重要ですが、ワクワクする様な時間が無くてはいけません。美味しいごはんや、遊びに行くのと共に、子供のような想像力を残しておく事で、これから先のつらい事を乗り越える方法が増えます。

わたしたちが考える以上に、わたしたちの頭と心の可能性は無限大です。自分の中にあるプロジェクターが素敵な景色を映し出した時、思いもよらないような幸せな事が舞い込んでくるかもしれません。実際、私はこの話をみなさんの前でしているという事を、とても嬉しく思っています。

最後まで聴いてくれてありがとうございました。どうかみなさんの将来が光と共にあらんことを願っています。

☆スピーチ終了