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危険球
群馬ブルーソックス対名古屋レッドウィングス
前橋グリーンフィールド
6回の裏、1対2でレッドウィングが1点リード。
レッドウィングスの先発はローテーション2番手の石田。
今年は8勝を挙げ、防御率は2点台と安定した成績。
ブルーソックスはツーアウトからフォアボールでランナー一塁という場面。
ここでブルーソックス塩田監督は代打に近衛を送った。
「いいか、カツヤ!何がなんでも塁に出ろっ!!出なきゃ、二軍行きだからなっ!分かったか?」
パワハラまがいの激励に近衛は萎縮してしまう。
(オイオイ、マジかよ?今まで代走や守備固めばっかで打席に立ってないのに、何がなんでも塁に出ろって…)
近衛は一軍に帯同してるが、その殆どは代走や守備固めで一度も打席に立っていない。
まぁ、それだけ近衛のバッティングに期待が持てないという証拠なんだが。
「は、はぁ…」
バットをギュッと握り、深いため息をつきながら左打席に向かう。
【ブルーソックス、選手の交代をお知らせします。
7番山田に代わって、近衛…7番ライト近衛。背番号59】
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