日々のつれづれエッセイ

「間違った感想」なんて無い

　面白い小説を読んで、感想を書く時。
「正しく著者の意図を読み取ろう」って、考えることがあるでしょうか？
　意図に沿った読み取りをして、意図を理解した感想を書いた方がいいと思いますか？

　私は全然、そう思いません。

　好きなように捉(とら)えて、感じたままに、自分の人生から見た感じ方を書けばいいと思います。

　著者の意図が汲み取れた方が、より深く作品の面白さを楽しめるかも、とは思います。でも、読み取れたところで、あえて無視して好きなように感想を言っても全然構わないと思います。

　私は「作者の意図」よりも「受け手の解釈」を重視しています。イメージとしては、「作品」と「読者」は一対一の関係がその都度作られて、「作者」から「作品」は切り離されると考えています。
　作品は作者から独立して、読者一人一人と関係を作っていくのが理想です。作者の意図は、作品が読者に出会った時点で関係を失うイメージを抱いています。

　だから私の作品には、主観たっぷりの感想やコメントをぶつけてきてもらえると嬉しいです。意図なんか無視して構いません。