私にとってのリアルとインターネット

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私にとってのリアルとインターネット

 人間関係で頭に血がのぼるような怒りを覚えるのは、私の場合、インターネットよりリアルのほうが圧倒的に多いです。  なぜだろう、と考えて思い当たるのは、リアルから獲得できる情報量が足りないからではないか、ということです。必要性はあるのに、獲得するための行動が苦手で、好きでもないため、リアルでは必要なだけの情報を得られず五里霧中になりがちです。  情報が不足すると、予想範囲を超えた言動を取られることが多くなります。また少ない情報を補完するように全体像をイメージしてしまうこともあり、悪い癖なので自戒しているのですが、完全には直りません。  地域性や具体性が高いリアルの情報を得るには、実際にひとと会って話すことが欠かせないように思います。噂話を中心に見聞を広げ、良い面にとどまらない側面を事前に得ておくことで、ダメージを最小限に抑えられます。  私はひとりきりで部屋にこもるのが一番安らげるので、日々その時間確保に努めており、自然とリアルの交流とは縁遠くなります。  欠点は早く分かるに越したことがないと感じますが、後から分かるとどうしても失望感があり、その感情が怒りに近いのを自覚しています。 「分からないことは分からないままに維持しておき、思い込みを強めない」という心構えを大事にしていますが、言うは易し行うは難しで、いつのまにか想像で情報不足を補ってしまいます。  私のこの癖は強固なので、直せるのが一番ですが、次点の対策としては、早めに問題点を認識するのが望ましいと考えています。  具体的には、悪口や批判をできるだけ集め、知ることです。放っておくとどんどん好きになってしまい幻滅したときのギャップがつらいので、なるべく早く中立的な視点になりたいということです。これがなかなか、リアルでは難しいものですが。  インターネットで批判や否定を読むのは好きです。それが主観や個人の感想であれ、欠点ははやめに知っておきたいです。何かを好きになり過ぎないために。
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