第一章 12・侍女発表

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第一章 12・侍女発表

そして選び終わった私は、侍女全員を呼んだ。 見てる限りではベテランは前の方にいて新人は端に追いやられている。 「ほんとうにいけない人達ね。」 皇太子の婚約者の侍女発表、でも私には関係ないだろうな。 そうナリアは思っていた。 思っているうちに次期皇太子妃が入ってきた。 ーなんで・・。ー 新人のカナの姿があった。 「では発表するわよ。そしてこれから発表することに異論は認めないし、 変更もしない。そのつもりでいてくださいな。」 静かに頷く 「まず私の専属侍女を発表しますわね。   ナリアです。出てきてください。」 ー私ですか・・でもまだ新人で。ー 「異論は認めないといったはずですよ。」 ーですが、あの子は新人です。ろくに仕事はしないの・・ー 「ですがあなたにはさぼってる様子が見られましたよ。 新人をこき使いながら自分は休む様子が。 とりあえずこれは決定事項ですから聞いてください。」 ー・・・はい。ー 「ユメ、ユリ、キア、ニア・・」 次々に新人の名が呼ばれていく。 そして見事に地位逆転が起きたのだった。 「よろしくね。では早速来てちょうだい。」 ーあの、すみません。 あの時無礼を働いたかと。ー 「洗濯のやつ?別に勝手にやってたんだし、知らなかったんでしょ。 しょうがないじゃん。別に気にしてたら選ばないでしょ。」 ー一生懸命頑張ります!ー 「そうね。お願いね。」
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